| 所在地 | 東京都三鷹市北野1丁目 |
| 交通 |
|
| 賃料 | 220,000円 |
| 管理費 | 2,000円 |
| 敷金 | 1ヶ月 |
| 礼金 | 1ヶ月 |
| 保証金 | - |
| 専有面積 | 111.55㎡ |
| 間取り | 2LDK |
?「内見に行く時は、必ず不動産会社の人間と行ってください。間違っても、ひとりでは行かないでください。それが、地下室のあるお部屋なら、なおのこと。」
(タン タン タタン タン タン タタン タン タン タタン タン タン タタン パーラーラ ラーラーラ パーラーラーラー)
(車中にて)
不動産屋A「生憎の天気ですね。物件はすぐそこです。」
?「古畑さん。古畑さん」
古畑「なんだよ、今泉くん」
今泉「もうすぐですって、物件。100㎡超えで月々20万ちょっと。ここで決まりですね」
古畑「・・・」
不動産屋A「この、東八道路と烏山通りの交差点を、烏山通りに進みますね」
古畑「・・・」
不動産屋A「豊かな緑ですね。東京とは思えない。ここら一帯は大地主が多くて。どこも同じ苗字の表札です」
不動産屋A「私も来世は地主に生まれたいですね。ハハハ」
今泉「(古畑さん...この不動産屋、ちょっとうるさくないですか。)」
古畑「・・・」
不動産屋A「ほら。この竹林と細い並木道が交差する場所なんか。ほら、ちょうど停まってますよ。バスが。まるでトトロ。ハハハ」
今泉「あっほんとだ!古畑さん、古畑さん」
ベシッ(今泉のおでこを叩く音)
古畑「・・・」
今泉「ふ...ふるはさぁぁぁ!!」
不動産屋A「この路地も。トトロですよまったく。ほら。見えてきました。物件ですよ。いやあ、あっという間だなあ。」
今泉「古畑さん、古畑さん。着いたみたいですよ」
ベシッ(今泉のおでこを叩く音)
古畑「うるさいなあ。聞こえてるよ」
今泉「ふ...ふるはさぁぁぁ!!」
古畑「失礼ですが。この辺りはお詳しいんですか?」
不動産屋A「いえ、実は私も初めてなんです。ハハハ」
古畑「・・・」
不動産屋A「入り口です。劣化はありますが重厚なドア。お二人にピッタリかと思います。ところでお二人、ご職業は?」
今泉「僕たち、刑事なんです」
ベシッ(今泉のおでこを叩く音)
古畑「バカ。 んっふっふっふっ 初めまして、警視庁の古畑と申します。彼は部下の今泉です」
不動産屋A「警察の方...ですか?」
古畑「あ、いえ。お気になさらないでください。今日は休暇で。中、入って宜しいですか?」
不動産屋A「どうぞ...」
(パッ パッ パッ パッ パッ ドロロローン)
古畑「あ〜 これは、すごいですねえ。オーナーズルームってやつですか?」
不動産屋A「ええ...」
古畑「私、初めてなんです〜 特別なお部屋って言うんですか? 感激ですう。ちょっと、中、入って宜しいですか?」
不動産屋A「どうぞ...」
古畑「おやあ? このドアは?」
不動産屋A「あ、それは...」
今泉「ふるはさぁぁぁ 上、来てくださいよ」
古畑「うるさいやつだなあ、まったく あ、失礼 んっふっふっ」
(古畑、今泉を追って階段をのぼる 不動産屋はひとり玄関に残り、ドアを開け、唾を飲み込む ゴクッ)
今泉「ふ...ふるはさぁぁぁ このステンドグラス。それに、ほらあ ベンチまで。夢だったんです。窓辺のベンチ」
不動産屋A「それじゃあ、室内をご案内しますね」
古畑「あっ、ちょっと...」
不動産屋A「何か...?」
古畑「これは?」
不動産屋A「ああ...それは...」
不動産屋A「トイレのドアなんですよ」
古畑「えぇぇ トイレのドア んっふっふっ トイレのドアがこんなに立派で こりゃあ、セカンドハウスにもってこいだ」
今泉「ふ、ふるはさぁぁ こっち来てくださいよぉぉ」
古畑「なんだよ うるさいなぁ」
今泉「み...見てくださいよぉ ドアが2つ、エアコン2つ」
古畑「だから、なんだっていうんだよ」
今泉「ほらぁ ドアもエアコンも収納も2つあるのに お部屋の中央には、仕切り戸も、カーテンレールさえもないんですよぉぉ なんですか、この部屋ぁぁ」
古畑「子供...部屋...?」
不動産屋A「奥、ご案内しますね」
古畑「・・・」
不動産屋A「こちらが洗面と、洗濯機置き場。収納もあります」
古畑「ちょっと、今泉くん ピンセット持ってきて」
今泉&不動産屋A「...?」
古畑「LOVE...ですか 今泉くん、鑑識回して あ、いえ、冗談です んっふっふっ」
不動産屋A「...」
今泉「ふるはさぁぁぁ 旅館のお風呂みたいじゃないですかぁ 僕、夢だったんですよぉ」
古畑「本当にうるさいやつだねぇ ほんとすみません おやぁ?」
(浴室のタイルを眺める古畑)
古畑「いやぁ それにしても、随分とセンスのいいお方だったんですねぇ ここにお住まいだった方は」
不動産屋A「ええ。ほら、この空間も。勝手口の先は緑。左右のバルコニー。圧巻ですよ。こんな空間、造ろうと思っても、なかなか」
古畑「それで、こちらがキッチン?グリル?食洗機?カウンターから室内が見える?おまけに外の景色も見えちゃうんですかぁ はぁぁ。するとぉ?冷蔵庫置き場はどちらでしょう」
不動産屋A「先ほどの空間が、冷蔵庫置き場でして」
古畑「あ、そうですか おやぁ これはまた立派な いやぁ おみそれしましたぁ」
古畑「あぁぁ、こちらもまた、立派だぁぁ 何帖って言いましたっけ?」
不動産屋A「20.6帖です。畳込みですけどね」
古畑「ありがとうございます。縦に撮っても?」
不動産屋A「構いませんよ」
古畑「いやぁ これだけ天井が高いと、エアコンの効きが気になりますねぇ」
不動産屋A「天井、ほら シーリングファン」
古畑「あ〜 そうですかそうですか シーリングファンですか そうですか」
不動産屋A「...」
今泉「ふるはさぁぁぁ こっち 奥の部屋、きてくださいよぉ」
古畑「なんだね うるさいねぇ」
今泉「ほら、あれ 顔に見えませんか? ほら 目と、口」
ベシ(今泉のおでこを叩く音)
今泉「ふ...ふるはさぁぁぁ」
古畑「おやぁ ねぇ、今泉くんさあ」
今泉「なんですか」
古畑「あっちから、走ってきて いますぐ ダッシュで」
今泉「古畑さん、ここ、ルーフバルコニーからグルッと、繋がってますよ」
古畑「ありがと もういいよ」
今泉「ふ...ふるはさぁぁぁ」
古畑「失礼ですけど、こちらは?」
不動産屋A「これが、ロフトにつながる階段ですね」
古畑「高い?」
不動産屋A「どう...でしょう...」
古畑「ねえ、今泉くん」
今泉「古畑さん、僕だって、高いところ、苦手なんですから」
古畑「うるさいねぇ とっととあがりなさいよ」
古畑「高い?」
今泉「高いです!」
古畑「何が見える?」
今泉「...畳が見えます!」
古畑「バカだねぇ そんなことじゃないんだよ」
今泉「かっ...あっ...窓があります」
古畑「今泉くん、調べてみて」
今泉「今ですか?」
古畑「今調べなきゃいつ調べるんだよ 早く行きなさいよ」
今泉「開きました!」
古畑「そりゃ開くでしょうよ で、どうなの?」
古畑「で、どうなの?」
今泉「広いです! すごく、広いです!」
古畑「他には?」
今泉「さ...柵が 柵がありません!避雷針のようなものも!」
古畑「あ〜そりゃダメだねえ 雷来る前に早く中に入りな ほら早く」
古畑「いやぁ とても素晴らしいお部屋でした 正直に言って、大変感動しております んっふっふっふ」
不動産屋A「それは良かったです じゃあ、申込書を書くために店舗に戻りましょう」
古畑「おやぁ このドア?」
不動産屋A「あ...そ」
ガチャ(ドアが開く音)
古畑「地下室...? 入れるんですか?」
不動産屋A「...はい」
古畑「あのぉ〜」
不動産屋A「はい?」
古畑「実は私、地下が苦手でして 代わりに見てきて頂けますか?」
不動産屋A「私がですかあ?」
古畑「どうですかぁ?」
不動産屋A「コンクリートで密閉された地下空間です。大人が立つには、ちょっと難しいでしょうねえ」
古畑「そうですかぁ どうも、ご苦労様です あ、今泉くん ちょっと」
不動産屋A「どうしたんですか? ねえ、ちょっと」
不動産屋A「あ、ねえ、ちょっと! どうして! 閉めないで! ちょっと!」
バタン(ドアが閉まる音)
今泉「いやあ、これでようやく、ゆっくり見れますね。あの不動産屋、うるさいんだもん。」
古畑「お前の方がうるさかったよ。そんなことより、ねえ。この砂利のスペース。なにこれ?」
今泉「ああ、建物の隣の砂利のスペースに無料で車を置けるって言ってた...」
古畑「今泉くん」
今泉「はい?」
古畑「んっふっふっふ ちょっと調べものしてきてくれる? 大至急」
(パーラーラーラー パーラーラーラー チャチャン)
古畑「え〜 今回のお部屋。大変素敵でした。魅力の大空間。伸びやかな天高。心踊る仕掛けの数々。豊かな緑。はっきり言って、今すぐにでも借りたいくらいです。しかし、不動産屋はある重大なミスを犯しました。え〜解決編は、このあとで。古畑任三郎でした。」
不動産屋A「古畑さん...」
古畑「これは大変失礼しました。」
不動産屋A「じゃあ、申込書、書きに行きましょう」
古畑「はい...ただその前に...ひとつだけ」
不動産屋A「はい?」
古畑「あなた、隠し事、してますね?」
不動産屋A「隠し事?」
古畑「はい...駅から物件までの徒歩分数」
不動産屋A「駅...徒歩」
古畑「んっふっふっふ あなたのおしゃべりで気付かないところでした。車の中で、あなたはずっと話していた。まるで、我々に物件までの所要時間を感じさせないように」
不動産屋A「それは...!」
古畑「え〜 駅徒歩25分。随分とかかりますねぇ。そして、部下の今泉に調べさせました。あなた、この付近に来るの、初めてじゃないですね?
古畑「5月16日の金曜日、深夜1時。あの東八道路と烏山通りの交差点を歩いてましたね。おまけに、交差点付近のサイクルAsahiの駐輪場で、レンタル自転車を借りていた。夜中の1時に。防犯カメラに映っていました。」
不動産屋A「...」
古畑「あなた、夜中に終電を逃して。吉祥寺駅から自転車で。あるいは、三鷹駅から。この付近を自転車で、徒歩で。ふらふらになりながら、通り過ぎることが、よくあったそうじゃありませんか。奥さんから聞きました。」
古畑「当然、このエリアが、最寄駅からどれだけ離れているか。ご存知ないわけ、ないですよね。」
不動産屋A「古畑さん...」
古畑「はい...」
不動産屋A「...いつから疑っていたんですか」
古畑「車の中です」
不動産屋A「車の中?どうして?」
古畑「あの交差点。初めての人には難しすぎます。どっちにどう行けばいいか。なのにあなた。何の迷いもなく、烏山通りを進んだ。おかしいと思ったんですよぉ。このエリアが初めてだなんて、あなた。しゃべりすぎちゃいましたね」
不動産屋A「古畑さん...私は...」
古畑「どうして最初から駅徒歩25分って言ってくれなかったんですか。代わりに敷地内に無料の駐車場があるよ、って。言ってくれれば良かったのに。」
古畑「都会の刺激も、美味しい飲食店も、友人たちも。すべて捨てて。代わりに、豊かな緑と、ありえない広さの空間と、無料の駐車場。なにに使うか悩ましい地下空間まで付いてくる。すべて得られますよ、って。そう言ってくれれば良かったじゃないですか。どうして。どうして...?」
不動産屋A「古畑さん...」
古畑「はい...?」
不動産屋A「私にはね...家族がいるんです。守るべき、家族がいるんです。仕方なかった。仕方なかったんです。でも、物件は悪くない。悪くないんです。分かってもらえますか?」
古畑「お察しします...」
不動産屋A「行きましょうか」
古畑「はい...」
パーパーパ パーパーパ パーパーパパー
ご興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームからご連絡下さい。
(担当:私)
追記:
・地下室のくだりはフィクションです
・深夜1時の自転車はノンフィクションです
・敷地横の砂利敷きスペースに駐車可能です(無料)。駐車希望の方は事前に車種・サイズをお知らせ下さい
| 所在地 | 東京都三鷹市北野1丁目 |
| 交通 | 京王線 千歳烏山駅 徒歩25分 / 井の頭線 三鷹台駅 徒歩25分 |
| 賃料 | 220,000円 |
| 管理費 | 2,000円 |
| 敷金 | 1ヶ月 |
| 礼金 | 1ヶ月 |
| 保証金 | - |
| 専有面積 | 111.55㎡ |
| 間取り | 2LDK |
| 建物構造 | 鉄筋コンクリート造2階建 |
| 所在階 | 2階 |
| 築年 | 1999年4月 |
| 設備 |
プロパンガス、エアコン4台、追い焚き、暖房洗浄便座、TVモニタ付きドアホン、ビルトインエアコン、駐輪場、駐車場:有り(無料) |
| 備考 |
更新料:新賃料の1ヶ月分、保険:要加入(24,000円)、保証会社:要加入(初回賃料等の100% / 月次保証料:賃料等の2%月額)、24時間入居サポート:1,100円月額、南向き、1フロア1住戸、最上階 |
| 取引態様 | 媒介 |
| 情報修正日時 | 2026年6月9日 |
| 情報更新予定日 |












































































































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