彼？ またトリップしてるわよ　いつもの中庭で

いらっしゃい。そうなの。越してからずっと。旅に出たい、旅に出たいって。中庭でブツブツ言ってるのよ。困ったものだわ

奥沢、あるいは九品仏の駅前と言われると。なんでしょうね 。何度も書いてますが、Junji Takadaが白のスポーツカーで走り去った記憶のある街、でしょうか。あとは兄貴が昔住んでましたね。どうでも良い話ですね？そうですよね。先を急ぎましょう

とても好きでしたね。エントランスのオートロックを抜けた先の共用部、リゾート感に溢れて。吹き抜けた外階段部分。石敷きの床の冷たさを確かめながら進む、レンガ張りの通路。夕暮れから夜へと移行する時間帯のこの空間、とても好きでしたね。

1階にはオーナーが切り盛りするカフェ空間があります。カフェと言いますか、ほっこりスペース。カンクンのCASAみたいですね。

募集のお部屋は最上階5階のお部屋。

築浅ってわけでもないのですが、室内設備はきれいに手入れされています。

ブラウンなトーンのLDKは床材がパーケット風味。キッチンは素っ気ない印象ですが、設備的には不足はないのかもしれません。お分かりかと思いますが、西日ベリーカミング

こちらはルーフバルコニーに面した洋室。LDKの仕切り戸を開放して、広々スペースとして利用することも可能ですね　ですね　ところで、窓を開けるとします。風ベリーカミング

南東側の洋室は落ち着いた内装。そうですよね、寝るときは、奇抜さのない、普通のお部屋で私も寝たい

南側に細長いバルコニー。そして、西側に張り出した、広大なルーフバルコニー。

旅に出て。ホテルにチェックイン。その後の、美味しいもの食べて回るのも、観光名所眺めるのも楽しいのですが。チェックインして、荷物置いて。ホテルの中庭で、椅子に腰をおろして空見上げる瞬間。あるいは、1日を終え、ホテルで皆寝静まった後に、中庭でひとりたたずむ瞬間。あれ、なんなんでしょうね。寂しい、とも、楽しい、とも違う。変な感覚ですが、とても大事な瞬間。あれです。あれが、味わえるかもしれません、このマンションの共用部で。旅に出てー。そんな言葉が、口をついて出てくるのかもしれません。

「彼？　またトリップしてるわよ　いつもの中庭で」

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