光を楽しむ地階

窓が象る地階のテラス。コンクリの室内で、光の移ろい眺めて。

杉並区和田のコンクリデザイナーズ物件に空きが出たそうで。それも、地下に潜るような、面白間取りということで。どんなもんでしょう。そんなことを思いながらオートロックのエントランスを抜けた廊下は、なんだか地中美術館の例の通路のような。コンクリに挟まれる感覚。

地中美術館だなんて。そりゃなんでも言い過ぎでしょう。などと、ひとり頭の中で突っ込んでいたのですが。ドアを開けると、なんでしょう。明らかに、下にくだるであろう構造が私を待ち受けて。

電気をつけてみれば、玄関脇にシューズボックスと洗濯機置き場が設置されていることが確認できます。なんでこんなに堅苦しい文章なのでしょう。特に意味はございません

キッチンはステンレスの、テトリスのブロック型。IHのコンロがちょこんと置かれています。

キッチンの反対側。ガラス扉を開けると、水回り。円型の鏡、ガラス張りの浴室。

そして、下階へと私を誘う何か。光？

互い違いの鋼板の階段。慣れるまではちょっと変な感じですが、問題はなかろう。なかろう？

光？

光かなあ？

光だなあ。演出の都合上、室内の照明は消してあるのですが。コンパクトな室内はコンクリートに囲まれて。そして、窓の先には中庭。光。そう、陽の光が差し込む中庭。

注意点と言いますか、逆にこの部屋っぽいと言いますか。照明は、壁面にブラックのスポットライトのみ。引っ掛けシーリングがありませんので、つまりは間接照明を用いた照明計画が必要になりそうです。でも、逆に良いと思うんですよね。もしかすると、月夜の光なども中庭に差し込むかもしれませんので。間接照明と相まって、なかなかムーデーなお部屋になるのかもしれません。なお、月夜の光が差し込むかは未確認であり、加えてムーデーとはムーディーの意味であることをここに記しておきたい。以上

もうひとつ、よろしいですか？窓の外、左手側をご覧頂くと、窓が見えるかと思います。斜向かいのお部屋の窓です。ということは、居室の位置によっては、若干目線など気になるのではないかと思います。しかし、お隣さんも同じ思いでしょうから。双方気を使うがために、目線バッチリあっちゃう、みたいな事態は少ないのではと想像しますが、一応注意点です。

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