彼、いつもの場所にいるわ (Flight to Key West)

(写真は同階別室のものです)

目を覚ますと、もう日が暮れ始めていた。老人と海は1ページも進んでいない。チューニングがずれたラジオ。キーウェストの便りが聞こえる。

今日は友人が住んでいる読売ランド前駅に来ました。何度か訪れた駅なのですが、駅前の小川が、なんともおナイスです。初めまして、aeTeです。

読売ランド前駅って、北側も南側も坂。けれど、友人が住む家は、駅から東へ平坦な道のり。葉が茂るTreeが出迎える共同住宅。エントランスを抜けた先には、フクロウの置物。そうそう、エントランスの手前には宅配ボックスがありましたね。

昔、キーウェストって場所に行きましてね。あれです。マイアミの南の方。セブンマイルブリッジってやつをひたすら車で走ると着く、島です。かのヘミングウェイも愛したって話の。なんの話かって？あれです。なんだか似ているんですよね。この共同住宅の造り。キーウェストのバーに。え？ティンバー、って言うんですか？ヨーロッパで生まれた角材を利用した建築工法ですか。そうですか。どうりで、異国感ありますね。この木製のサイディングとか、手すり、床。どうにも思い出す、キーウェスト。

それで、2階の並び。ライトブルーのドア。ドアノッカー、好き。

玄関に入れば、レンガタイルの玄関土間。照明が照らす空間は、ちょっとばかし上質なモーテルのようで。

室内の建具もライトブルー。2つのドア、片方はウォークインクローゼット。明かりを取り込むVoidがハイサイドに。そして、もう一つのドアを開ければ。What's?

What's?

明かり、つけましょうか。水廻りのタイルもライトブルー。シャワーはアメリカはウィスコンシン州のKOHLERのもの。バスタブのツヤッとしたホワイトが良いですね。

ハロー、乾燥機。乾燥機、設備としてご利用可能です。

ガスコンロにグリルも付いて。作業スペースがなく。シンクの左隣に冷蔵庫が置けるのですが、作業スペースも併せて確保した方が良いかもしれません。

室内は、ふたりで暮らしてもイケそうなほどの広さ。色味の異なる木材の取り合わせが美しくて。天井も高いですね。

このスペースなんか、特に良いですよね。2面の窓に囲まれて。この一角にテーブル置いて。静かに手紙でも書きたいところですね。あ、ごめんごめん。勝手に室内に入って。鍵、空いてたから。ところで、彼は？え？いつもの場所？

この家に引っ越してから。来る日も来る日もこのバルコニーで、ロッキングチェアーに揺られて、ですか。そうですか。バルコニーは網戸が張られているから、虫をあまり気にせず、うたた寝しちゃうのですかね。困ったやつですね。ほら。老人と海。手から落ちて、床に転がってますよ。

あ、お構いなく。勝手に室内見て回りますから。それで？上階もあるんですっけ？

気持ちよさそうに寝てますね、彼。

これまた広い空間ですね。天井は傾斜、奥にゆけば立てはしないですが、手前側ならベッド置いてゴロゴロしても、圧迫感は感じなそうですね。

それで、彼はいつもあんな感じなの？でも、仕方ないよね。あのバルコニー 、僕でもついつい。あ、起きたみたいだね。さ、土産のバドワイザーでも飲もうか。

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