【募集終了】街

薄暗がりの雑居ビル。ふしめがちの通行人。建物の隙間にうごめく何か。街

街、というゲームがありましたね。チュンソフトが出した作品ですが。弟切草とか、かまいたちの夜に、の方が有名かもしれません。小説を読むように、選択肢に答えながら、回答に従って展開が変化していくゲームなのですが。舞台は確か、渋谷でしたね。そう、ちょうど神泉とか、道玄坂とか、松濤とかだったような。

ゲームの中では、雑居ビルの一角でだったか、事件が起こり。かつての文化村を舞台にした展開もあり。街を散策しながら、怪しげな、時にほっこりとする物語を体験できましたね。

普段通りを歩いているだけでは交差することのない、隠れた街の営み。暴いてはいけないタブー。渋谷の街を歩くたび、ドキドキしましたよね。

今時分でも、そう。神泉って街は、ちょっと磁場を感じるエリアなのですが。あのビルで展示している絵を眺めながらタバコ吸っている長髪の男性は、何？とか。あの4階のビル、臭うわね、みたいな。マルサの女気分でもあります。

渋谷も、再開発の波が押し寄せ。ツヤっとしたビルが建っていますが。道玄坂から神泉に至る道道には、まだダークで、得体のしれない街並みが残っているように思えます。

道玄坂は再開発の予定があるそうですが。クリーンになり過ぎても、という気もするのは私だけでしょうか。

そういえば、Contactが入ってたビルも、跡形もなく取り壊されてましたね。マークシティが丸見えです。そしてまた、覆い隠されていくのでしょうか。

街、というゲーム。選択によって、バッドエンドも、ハッピーエンドも用意されているのですが。果たして、渋谷と、その地域に住む住民と、来街者にとって、この街の開発と規制は、どのような未来を用意することになるのでしょうか。

そんな先のことは、私は知るよしもありませんので。ちょっとダーティで、クリーンであり過ぎない渋谷の一部が残り続けることを切に願うばかりです。さておき。時折、この先でブロックパーティをやってるそうで。SteveのAokiよろしく、ロンゲで髭面のにーちゃんが回しています。根は良いやつですので。気軽にお越しください。私は何の関係もございません。

さて。今日は何の話でしたっけ？　お部屋の紹介ですか。そうですか。神泉のお部屋ですよ。変わらず、道玄坂も神泉も怪しく輝いていましたよ。歩いて繰り出せる距離感。夜中のセンター街、また歩いてみませんか？

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