【募集終了】季節の香り、おこしやす

音も無く開く、木製の引き戸。そんなはずないのに、気分はもう、女将。風に乗って舞い込んだのは、眼下の梅の香りかな。

五反田はですね。デザインセンターとかも面白いのですが（階段が急すぎるという話もありますが）。何を置いても、猥雑な路地が大変に面白いのです。目黒川の南西側、人気のないオフィス街の夜も、良い。東側、魚金（今もまだありますか？）で火照らせた体を、目黒川沿いに東へ散歩。これもまた、良い。そして、ゆうらく通り。ワーキャーしている若き男女を眺めながら彷徨うのもまた、良い。とても、味わい深い街なのです。と、いうわけで、東五反田４丁目です。桜田通りの途中を、脇に入っていくと、やがて見える募集の建物。

エレベーターがある。もう、それだけで。4階、奥のドアです。角部屋です。

玄関に入り、振り返りました。ちょっとWait

さっきは、こうでしたね。なんの変哲もない、ドア。

なんでこうなったんでしょうね。

玄関土間がありませんので、前居住者はドアの足元に土足置き用の小さなクッションを置いていたようです。確かに、シューズボックスもありませんからね。それで、脇を見れば。飾りかと思えば、ちゃんと使える古道具。なんと

どうしてこうなったのでしょう。広がる空間。うっすらと聞こえる、おこしやす。小ネタなのですが、縦格子の引き戸。開けるとき、全然音がしなかったんです。スーッと。女将気分になりました。雰囲気たっぷりのお部屋ですが、居室部分に収納がない点が考慮点かと思います。内観写真ですが、前居住者が退去したばかりの状態です。これから室内クリーニングを行いつつ、クロスは張り替え予定です。

そして、こちらがまた、なんとも、なのですが。小上がりあがっての、お手洗いと洗面。設備面の機能性は高くありませんが、上を見上げれば、和モノ。

シャワールームなんですよね。浴槽でお湯につかりたい方にはちょっと難しいかもしれません。

キッチンがですね、業務用のステンレスシンクに、ガス台。ガスコンロは小さめなものなら置けるか、、というサイズ感です。

キッチン脇には窓があったので。嬉しいですね、引いて開けてみました。どうでしょう。お分かりでしょうか。棚にぶつかって、全開できません。おちゃめですね。

残るはバルコニーか。そう思って、ドア開ければ。あら、かわいい。

東南向きのお部屋ですが、日当たりは良好とまでは言えないな、という印象です。ふと下を見れば。梅でしょうか。

行灯でも置いてですね。ベッドじゃなく、お布団で過ごしていただくと、グッとくるのかもしれません。五反田。夜がちゃんと黒くて、隙間の多い路地が残ってますからね。陰影を伴った生活を、街でも、部屋の中でも、送れると思うのです。どうなんでしょう。

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