ココカラ、トコロザワ

所沢。東京の中心を基点とし、見ようによっては、FAR WESTと言えなくもない、所沢。その所沢に、後にも先にも、もう出てこないかもしれない、面白で天高なお部屋。この部屋から所沢の、いえ、FAR WESTのMOVEMENTを起こしてみてはいかがでしょうか。

所沢駅周辺。駅前は無機質な高層のマンションの建設ラッシュですが。実のところ、所沢周辺は、もう何年も前から、様々MOVEMENTが勃興していて。若手農家による地産地消のプロジェクト。コーヒースタンドとクラフトビールを中心とした、個人店の相次ぐ開業。様々プロジェクトが立ち起こっているのですが、それぞれをつなぎ合わせるEnablerの不在が課題なのでしょうか。大きなうねりには至っていない、というのが私個人が感じているところ。ところで、なんの関係もない話ですが、写真は所沢の旧市庁舎。この建物、カッコよくないですか？モダニズムの影。

それで、話を物件紹介に戻しましょう。募集のお部屋の建物は、2023年3月に建ったばかりの新築。所沢駅の北側、ファルマン通り沿いの7階建て。基本はメゾネット構造になっており、1階と2階は店舗。3階と4階が賃貸の居住空間。5階から7階までは、オーナー住居になっています。今回募集は、3階4階の居住空間の一室。

3階のエントランスオートロックを開け、お部屋はG号室。写真はG号室の玄関を開けてすぐの土間。自転車とスケボーが置けそうです。自転車とスケボーに限らず、お好きなものを置いて頂けます。そして、見上げれば螺旋の階段。上階へと。

階段をあがると広がる、なんとも面白い空間。建物のアクセントカラーになっているDark Red、あるいは臙脂色の柱。東西にマンションに挟まれてますので、立った姿勢の際に視線がダイレクトにマンションに向かわないよう、調節された窓の高さ。この窓の高さが、空間に良い違和感を持ち込んでいる気がします。

高い天井見上げれば。銀色はデッキプレートでしょうか。ダクト周りは半透明の素材で仕切られていますが、光が通るので室内全体を明るく印象づけています。夜に室内照明をつけると、この半透明の素材が良い感じに見えるのでしょうか。

面白いのは、キッチンの裏側。壁面をぐるっと回ると、大きな窓。ここでロンリー・ファッションショーできてしまいますね。

ステンレスのキッチン。冷蔵庫は脇の壁面に設置する形でしょうか。

浴室には浴室乾燥機が設置されています。

所沢の大通り沿いは金太郎飴的に思えてしまう大規模高層マンションが建ってきましたし、これからも建設が予定されていそうです。新築を建てる用地が少なくなる中、こんな天高で、空間にゆとりがあり、内装がおナイスな賃貸は、果たしてこれから出てくるのかどうか。後にも先にも、という感じかもしれません。というわけで、まちづくり的な界隈とか、カルチャー的な界隈とかで腕を鳴らしてきた方。次はどのエリアで腕振おうか、などと思っている方がいらっしゃれば。このお部屋から、所沢という地に関わって頂くのはどうでしょうか。人と人、ものとものをつなぎ合わせるのが得意な方、あるいは、モノゴト自体を生み出し届けられる方。もしいらっしゃれば。近くの盃横丁の案内でしたら、私に任せて下さい。もちろん、お部屋もご案内します。

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