【募集終了】番町の秘密部屋 (Soul Writer)

かつて文学と芸術が花開いた場所、千代田区六番町。現代の番町は、ひと気少ない気高いエリア。一角に、無垢の杉板に囲まれたワンルーム。内から湧き出る思いしたため。外に出れば揺れる陽炎。

好きです、番町。詳細は後ほどに。四ツ谷駅から雙葉の校舎を横目にスルスルと至る六番町。ひと気、ナッシング。鎮座するロワイヤルな建物。

印象的な、アーチ描くエントランス。建物内部、写真にはありませんが、純喫茶みたいなロビーとソファ。その先の、ガラスに囲まれたパティオ。ワインレッドな廊下を進み、募集のお部屋の玄関へ。

パタン。玄関扉を開けて、閉めて。振り返ると。なるほど、重厚なドア。いや、待てと。この木材。何かしら。

なんなんでしょうね。ガランとした四角いワンルーム。天井は高く、2.7mを超える高さ。天井を走る配線。塗り跡残るコンクリート。

なるほど、壁面に木材を被せているわけですね。無垢の杉板です。外壁のレンガと相まって。ほんとにもう。

知らなければ気づかず過ぎてしまう、秘密の扉。

キッチンは非常に簡素な造り。壁面ですが、明かりをつけると際立つラフな塗装。見え隠れするコンクリートの打ちっ放し。ところで、冷蔵庫はどこに置けば良いのでしょうか。

キッチンの背後、3点のユニットバス。

窓を開けると、ちょっとしたバルコニースペース。柵で囲まれた範囲が利用可能な部分。

エントランスを出て、建物をぐるっと周ると。そうです。実は1階はこのように、ベランダからお部屋にインする事も可能で。

照明を点けると。なるほど、蛍光灯。温かみのある木材に、事務所ライクな照明と設備。一体全体、どうしたものでしょうか。

それにしても、どうして壁面一部が青く塗られていたのか。今もって疑問ではありますが。細かい事は気にせず行きましょう。番町です。ひと気、ないです。週末ともなれば、それはもう。マンションとビル群が林立している番町。日差しが強い日は、やけに陽炎揺らめいて。私ひとり残された街のような、不思議な感覚。悪くないのかもしれません。文章か、あるいは写真なのか分かりませんが。先の秘密小屋で創作をして。時折外を散歩でもすれば。なんとも言えない心持ちになるわけでして。それが案外、作品への良いフィードバックになるのかもしれません。ならないかもしれません。

ご興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームからご連絡下さい。

※なお、特定の写真家とこのお部屋とには、特段の関係性御座いません