【募集終了】屋上のあるアパート

どこまでも澄んだ空。屋上に建つ、ネイビーブルーの何か。遠望には、変わりゆく中野の街並み。割り切れない思いなど、この屋上から空に飛ばしてしまいましょうか。

やけに青い空ね。などと思い歩く中野はレンガ坂。クリスマスめがけて、たいそう輝くこの坂も。正月過ぎれば落ち着きを取り戻したようで、2023年1月。

ご存知の方もいるかもしれません。桃園通りです。桃の園です。ほんとにもう。三叉路には、酔い処の看板が。酔っちゃいますか。

酔ってる場合ではない、などと思い直して桃園通りをしばし歩いた先の路地。3階建の茶色のタイル張りのマンション。外観写真、撮り忘れました。すみません。エレベーターはありません。階段で3階まで。玄関開けると、これです。レトロ？と呟けば、首を傾げたくもなる文様。フロアシートです。

室内に入って、改めて玄関方向を眺めれば。なるほど、玄関、即、キッチン。なるほど。下宿感漂いますね。

2Kの間取り、室内を進めば。開口部が多く、陽の光が入るのが嬉しいところで。壁面はアイボリー調の色味と、上下部分は鶯色のような色味。良く見ると、漆喰塗りのような質感が。

東側奥の6帖洋室。

2つの洋室に、それぞれ収納の棚が。洋室の仕切りと6帖の洋室の収納は、アコーディオンパーテーション。カッコ良く言ってしまいましたが、ジャバラ式ですね。

浴室洗面には、窓。Good, Good. でも、浴槽はありません。シャワールームとなっております。おります。

なんなんでしょうね。絵になるシャワーというのは。不思議なたたずまい。

お手洗いにも例のシートが。なるほど。お手洗いの設備がキレイな点は、Good, Good.ただ、見た限り換気扇はついてませんでした。それと、設備保証はありませんが、ウォシュレットが付いてましたね。へー。

注意点は高さでしょうか。低い箇所は、ちょっと頭が当たりそうで(成人男性、身長177cmの場合)。

あのシャワー、なんであんなにキレイに鏡に映っていたんだろう。そんな思いを胸に玄関を出てみれば。まだ上階に続く階段が、そして扉が。なんでしょう。

ありましたね、屋上。ネイビーな何か、あそこからこの屋上に出てくる形です。なお、この屋上、共用となりますので、マンションの他の入居者も使うことが予想されます。専有ではない点、予めご認識おきください。募集のお部屋の室内にはバルコニーがありませんため、この屋上で洗濯物干せますね、ということですかね。それにしても。空、青いですね。心のもやもや。この屋上で連れとふたり。ケラケラ笑いながら空に溶かしてしまいたいところですね。どうなんでしょう。なお、本記事のタイトル"屋上のあるアパート"、これは阿川佐和子の小説が元ネタです。一応、念のため。

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