【募集終了】陸の孤島のローレライ

(写真はクリーニング前のものです)

晴れた日の水面を滑るように進む船の往来。遠くにうっすらと見える東西線は清砂大橋を渡り。眼下には江戸川区とを渡す葛西橋、そして町工場。江東区東砂。最寄り駅まで多少距離のある、陸の孤島のようなこの場所に。ちょっと不思議な感覚を覚える最上階のお部屋がありました。

借主を募集しているお部屋は荒川にほど近い8階建ての建物の最上階。ニュッ、と空に伸びる、光沢あるビルディング。そして、川沿い。おお、ローレライ。玄関を開ければ、迎えてくれる光。奥が気になりますが、ところで玄関脇にはシューズボックスが2つと、姿見が。

室内廊下から、17帖の洋室へと進むと広がる天高の空間。その高さ、ゆうに3mは超える高さで。南向きの半円の窓がなんとも印象的。南側と東側には高い建物がないため、太陽の光が存分に入ってきます。ロフトはありながらも、基本的にはこの17帖のワンルームがメインの居室となります。仕切りのない天井の高い空間、面白いです。

西側の窓を開けると広がるルーフバルコニー。西側には建物があるので、プライベシー面では配慮が必要かもしれません。それにしても、見上げると、天井ナッシング。こんなところまで抜ける眺めですか。いやはや心地が良いもので。ふと、目線を室内に目を戻すと、ガラス窓の先に見える、あの半円の窓。不思議な光景。

システムキッチンはL字型。３口ガスコンロで、尚且つグリル付き。広々とした作業スペースが嬉しいやつなのですが。面白かったのは、シンクの手元にある横長の小さな窓。外の景色、ちょっと気になりますね。

東側の窓からの景色、荒川が見えます。目の前には、三角屋根の町工場。この場所にSTUDIO COAST来たらおもろいのに、って思った方、ひとりやふたりではないはず。それにしても、こちらの物件の一番面白い点って、やっぱりこの光景、周辺の環境だと思うんです。オシャレさとは縁遠く、きらびやかなランドマークもない。あるのは、大河と工場。青々と広がる空。日中帯は長閑で気持ちが良いくらいですが、この一帯、東京湾が近いので、夜になるとひんやりしますし、暗さもあります。ニューホークはマンハッタンの、チェルシー界隈が好きな方には、ハマると思うのですけど、どうなんでしょう。

2階のロフトは高さが約1m程度。成人男性・女性が立って動くには高さが足りないところです。モノを置く場所とするか、寝室にしてしまうか、でしょうか。

ロフトの高さを考えると、実質17帖の洋室が生活のスペース。案外コンパクトなワンルームかもしれません。それでも、天井の高さとバルコニー、そして外の眺めはなかなかです。やはりネックは陸の孤島という点でしょうか。南砂町駅までは電動自転車であれば体感5分程度なのですが、駅近物件をお探しの方には合わないかもしれません。小ネタですが、清澄白河までは体感12分程度。仙台堀川公園の並木を眺めながら、自転車で流すのがオススメです。桜の季節ともなれば、それはもう。

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