所在地 | 東京都港区三田3丁目 |
交通 |
京急本線 泉岳寺駅 徒歩2分 |
賃料 | 198,000円 |
管理費 | - |
敷金 | 1ヶ月 |
礼金 | - |
保証金 | - |
専有面積 | 190.23㎡ |
間取り | 9DK+納戸 |

属性の異なるメンバーが集い暮らすような。あるいは、企業のサテライトオフィス兼合宿所のような。そんな場所が、首都圏に限らずローカルも含めて、近年様々なエリアで生まれています。でも、東京の、それも山の手線の内側で。それもそれも、渋みのある戸建で、しかも100㎡を超える広さを有する場所って、これまであったでしょうか。周辺環境含め、これぞ面白物件の極み、とでも言ってしまいたくなるお部屋を本日ご紹介。
港区泉岳寺。先日、新駅の高輪ゲートウェイ駅が開業したことで、これから賑やかになっていきそうなエリア。港南へと続く第一京浜の広い道路に絶え間なく続く車の通り。見え上げると、田町の高層ビル群が建ち並ぶ三田3丁目エリア。その第一京浜沿いにある細い脇道を進むと、昭和感じる建築を横目に続くクネクネとした路地。
やがて見えてくる石段。その先の、大変に奥まった場所にある古さを感じる戸建がポツン。エントランスの扉を開けると見える、前面のテラス。コンクリートの基礎の、窓の先の空間。サンルーム?大変に気になるわけですが、まずはぐるっと回って、玄関まで進みましょう。
玄関の扉を開けると、鼻をくすぐる、在りし日の祖母の家の匂い。洗い出しの三和土で靴を脱ぎ、左の壁を見ると、亀...?廊下の床板は、築年数の割には、ミシミシなんて音はしなくって。でも、若干聞こえる軋む音。良いですね、本当に懐かしい感じが蘇ってきます。
まずは廊下を抜けて、右手側のリビングへと入ってみます。まだまだ残置物が残っているのはご愛嬌。床のタイルが、なんとも昭和な感じで。いや、でもこの床の感じ、ほんと渋いですね。これはこのまま使いたい。と言いますのも、こちらの物件、内装は自由に改装が可能。というよりも、改装しないと利用できない状態です。残すところはそのままに、手を入れるところはゴリゴリと、やっちゃいましょう。それにしても、大きな一面の窓の先。ぼんやりと光溜まりが見えますね。光に誘われるままに、フラフラと引き寄せられていきます。
なるほど、あれですね。アプローチからチラッと見えた、サンルームですね。いや、これは、良い...!!正直な話ですが、陽の光がたんまり入ってきて、眩しいくらいなのですが、柱と木枠の白、そして床のグレーの土間コンクリートが光を受けて反射する様は神々しい。これ、室内と土間コンクリートの段差に腰掛けて、ウクレレでも奏でながら、お茶でも飲んでしまいたいですね。アトリエ使いする方なんかは、ここで諸々の作業も出来てしまいそうで。水栓も付いていますので、絵とか描いてしまっても良いのですかね。
サンルームから、玄関手前側の和室に入ってみましょう。なるほど、床を含めて、手を入れないと使えなそうですね。いや、でもサンルーム側にあるこの縁側といい、何か出てくるんじゃないかって思うくらいの足元の収納とか。もう、モノホンの祖母の家ですね。港区にこんな物件、ほんと希少。
まだまだお部屋はあります。9DKですからね。こちらは、サンルーム脇の6帖の洋室。もう、令和の時代にはついぞ見かけないレトロなお部屋。それにしても、金庫...? 開くのかな?って扉のノブに手をかけたのは言うまでもありません。写真の窓から、サンルームにダイレクトイン、出来ちゃいます。
洋室からリビングを横切って、今度はキッチンを見てまいりましょう。嗚呼...祖母の家のキッチン...?! ガス台の隣には冷蔵庫などを置くスペースもあります。摺りガラスの戸棚って、なんとも懐かしいですね! 開けるときに、ギギっ、て鳴るんですよね。そうそう、床下収納もありましたね。発酵しちゃいましょう、発酵。
まだまだ、お部屋は御座います。次は2階にまいりましょう(ゼエゼエ)。2階は1階の昭和レトロな雰囲気とは趣向を変えて、おっ、と唸るモダンな仕様。床は絨毯敷きになっています。この絨毯は、強力クリーニングして、再利用したいところなのですが。どうなんでしょう。そして気になるドア。ちょっと入ってみましょうか。
あらまあ、なんとも素敵な、モダンな造りとなっていまして。縦長の洋室14帖は、白のクロスに面格子の感じがなんとも洋風で。なんだか、バイオリンでも弾きたくなりますね。なりませんか。
お次は2階の洋室7帖。この造作の吊り戸棚に、木枠の格子窓。嵌め込み式の収納の感じ。なんとも形容し難い部屋の情感。いえ、これきっと所有者は大変に感度の高い方だったのでしょう。どんな方だったのか、気になる、気になる。それにしてもですよ、床にポツンと残されたナショナルのTransistor Intercom. これは残置物なら、オブジェとして使わせてもらいたいところです。アンティーク好きにはたまらないんじゃないでしょうか。
あまりにお部屋が多いので、ここでちょっと箸休めを。室内の引き戸ですが、くるくるとネジを回して開閉するタイプ。1階のリビングは釣鐘型の照明が。残置物とするかどうかは要調整ですが、この照明とか、そのまま使っちゃいたいところですね。随所に見られる素敵ポイントです。
まだです、まだあるんです、お部屋。えーい、もうダイジェストでお届け。6帖の和室と、8帖の洋室です。和室の先には4帖の洋間、といいますか、板間を洋風に変えたような。さしずめ、港町の鄙びた宿の感じが溜まりません。この和室、手を加えれば地味に素敵なお部屋に変貌しそうで。洋室は、といえば。8帖あるのですが、重厚な収納とドレッサーが。1960年代に建てられ、その後年月の経過に伴いこのお部屋の感じが形作られたとは思うのですが、やっぱり、前にここに住んでいた方の格式高さが、そこかしこからほんのりと滲み出ていますね。
2階にもダイニングキッチンがあるようです(息切れ)。
屋根裏部屋もあるのですが、こちらは使用不可、ご利用になれません。なお、2階和室6帖の先のバルコニーも非賃貸部分です。
厠についても、ちょっと言及を。1階は、なるほど、年季を感じる造りですね。で、よく見ると、足元に小窓が。2階の厠についてもですね、付いてます、小窓。これ案外重要で。やっぱり、トイレって小宇宙じゃないですか(違いますか?)。色々考え事とかするわけなのですが、人工の明かりも悪くはないのですが、頭上に加えて、足元からもスッと差し込む自然光というのは、小宇宙で思索をするのには大変効果的だと思うのです。
あれ?しまった...こちらはどこのお部屋の写真だったでしょう。確か...いえ、確かに1階の8畳の和室です。危うく写真が迷子になるところでした。それにしても、部屋が多すぎて迷子なりますね。
やれやれ、と。一通り室内を回り切りました。お腹いっぱいですね。それにしても、不思議に思うことが。都内の、この立地で、しかも100㎡超えなのに、賃料が19.8万円ということで。ちょっと、おかしくないですか?
疑問は管理会社に聞いてみましょう。
aeTe (プルルルル...ガチャ)「あ、もしもし?三田の物件なんですけど...なんでこんなに安いんですか?(なにかあるんでしょ)」
管理会社A「あー、そうですねー。やっぱり築年数経ってますからねー。ああ、それとね...」
aeTe (それとね?やっぱり、なにかあるんでしょ。洗いざらい言ってみなさい)
管理会社A「お寺の敷地の中にあるんですよね。聞こえますでしょ?お経。」
aeTe (オキョー?)
嗚呼、確かに、なにやら聞こえてくる南無阿弥陀仏。リズミカルなポクポク。なるほど、そうですか。周辺環境と、ある程度手を入れないといけない、ということで、この賃料なんですね。
でも、どうなんでしょう。読経に合わせて、マインドフルネスにヨガなどして。リラックスしたら、各部屋に分かれてオフィスワーク。夕暮れの頃には、サンルームでネットワーキングして交流を。企業のサテライトオフィスか、オフサイト施設に。あるいは、エッジの効いた内装仕上げにして、クライアントを招く迎賓館みたいにしても良いですね。三田はNECのお膝元。彼らの迎賓館は白金の方にありますし(今は分かりませんが)、この物件の近くにも、NTTデータのそれがありましたね、確か。良いじゃないですか、次世代型のベンチャーの迎賓館。可能性を感じます。
あるいはあるいは、学生、業種異なる社会人、海外出身者、アーティスト。属性異なる多様な住民が集うシェアハウス的に使っても良いのかもしれません。週末は友人を招いたMeets Upなどを。もちろんBGMはナンマイダー。悪くない気がします。増上寺だって、キャンドルナイトする時代ですから、面白おかしく使ってしまえば良いのではないでしょうか。
東京山の手、利便性も備えた希少なロケーション、そして柔軟性の高い改装OK、という条件。9DKというポテンシャル。都内でコモンズ造るなら、これ以上ない物件かもしれません。
興味を持ってしまった方は、お問い合わせフォームからご連絡下さい。

所在地 | 東京都港区三田3丁目 |
交通 | 京急本線 泉岳寺駅 徒歩2分 |
賃料 | 198,000円 |
管理費 | - |
敷金 | 1ヶ月 |
礼金 | - |
保証金 | - |
専有面積 | 190.23㎡ |
間取り | 9DK+納戸 |
建物構造 | 木造2階建 |
所在階 |
1階/2階 |
築年 | 1962年10月 |
設備 | ゲストルーム、テラス |
備考 |
契約期間:5年、火災保険:23,000円/2年、保証会社:加入要(初回保証料は総賃料の30%~,更新料1年毎に10,000円)、DIY可、ペット可、ルームシェア可、二人入居可、重要:屋根裏部分は使用禁止、また2階バルコニーは貸室面積に含まれておりません |
取引態様 | 媒介 |
情報修正日時 | 2021年12月20日 |
情報更新予定日 |
コメントをお書きください