【募集終了】おはよう世界、おやすみ現世

南に東に、大きく取られた窓。陽が昇るにつれて動き出す世界。生活を運ぶ中央線の音を聞きながら、世界に向けて呟く朝の挨拶。おはよう、世界。そんなこと呟くのかわかりませんが、谷川俊太郎の"朝のリレー"でもそらんじたくなる西荻窪のお部屋が借主を募集中です。

JR西荻窪駅。北口側の商店街を進んで、途中線路側の脇道に入ったところ。年代を感じさせるレトロ感ある外観のマンション。このマンションの5階の一室が借主を募集中。外観とはうって変わって、玄関のドアを開けると内観はなんともキレイなもので。全面改修された室内のフローリング。下足置き場のそばのシューズボックスも真新しい感じです。意外。そして、目線を上げると飛び込む横長の窓。東向きの窓を開けてしまえば、東の空から昇る太陽の光。もう、サンサン。燦々です。眩しいです。ちょっと遮光した方が良いのかもしれません。ちゃんとカーテンレールはついてますので。

13帖のLDKは縦に長いのですが、南側バルコニー側の空間は寛ぐには十分な空間感。古いマンションですので、室内中央には梁がありますが、不思議と圧迫感を感じさせないのは、壁面の白のクロスのおかげかもしれません。

南側のバルコニーに出ると、このような景色になっております。杉並区も5階以上ともなると、こんな感じのスコーンとした眺望が多いのですが、ご多分に漏れず、こちらのお部屋も、スコーン。角部屋なので、余計にスコーン。しかしながら、ちょっとお待ち下さい。何やら遠目になにか気になるものが見えます。なんでしょうか。

Fujiですね。MountのFujiですね。そうですか。ありがとうございます。手前には線路と電車が。この眺め、後々のキーポイントになりますので、少し頭の片隅に置いておいてください。

ところで、バルコニーの右手をみやると、怪しげな扉が。すわ、マトリックスへの入り口か、などと思ったのですが、収納でしたね。アウトドア用品はこちらに収納が吉かもしれません。モーフィアス。

しかしながら、このサイズ感のお部屋に対して、どうも収納が物足りない。などと思って室内に戻ったのですが、何やら、またもや、怪しげな扉が。開けてみると、ウォークインクローゼットでしたね。外に内に収納がちゃんと用意されているのですね。やるじゃないですか。

振り返ればやつがいる。北側にも6.5帖のお部屋が一室。窓の外には西荻窪の生活と商店街が見えるようです。これでもか、というほどの太陽の光が入ってきたLDKと比べると、こちらのお部屋はしっとりとした空間で。日がな光を浴び続けるのもなんですから、北側のこのお部屋をうまく活用して、良い塩梅に暮らし過ごしたいものです。Yah Yah Yah

もう一度LDKを振り返りましょう。このキッチンの対面に位置する横長の窓。その真下の壁面。ここには、膝丈ほどの棚でも並べたいところです。気に入りの本と、ちょっとしたレコードでも立てかけて。Now Playingな感じで、気分に合わせて。外の景色が、トワイライトの憂鬱から、徐々にその暗さを増していく頃。ポツポツと灯り始める街明かり。走り去る車体の光の筋。これはもう、ダイニングのテーブルで、ちょっとしたワインでも頂きながら。小粋なジャズでもかけてしまえば、ちょっとしたカフェ空間になってしまうかもしれません。cafe de 西荻ですね。眼下の生活の営みを横目に、スピードワゴンの小沢ばりに甘い言葉でも言ってしまうと良いのかもしれません。向かいに座る連れ合いに向かって。"おやすみ、現世。ふたりの時間に、乾杯"　やがて聞こえてくる声。あまーい。

大変失礼致しました。

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