絵になる暮らし

絵になる、だなんて。読み手も書き手もちょっと恥ずかしくなる表現ですが。キッチン、リビング、寝室、そして浴室。どの空間であっても、ただ暮らすだけで、はたから見れば絵になる暮らしに見えてしまいそうな。そんなお部屋が中野区は松が丘にありましたのでご紹介を。

松が丘。聞き慣れない地名かもしれません。哲学堂、と言えばあるいはピンとくるのかもしれません。哲学堂とその周囲の公園、とても素敵で。慎ましいほどの妙正寺川の流れもまた味わい深いのですが。松が丘、本当に住み良い街だと思います。駅からちょっと遠いのが難点なのですが。

借主を募集しているお部屋、コンクリート打ちっ放しの質感はやはり格好が良いのですが。加えて、この天井の高さがポイントでしょうか。南側の高い窓からたっぷりと光が取り込まれ、その光がコンクリートに表情を与えています。

この天井の高い空間に、ややもすると無機質とも思えるステンレスのレンジフードとキッチンスペースの取り合わせ。さしずめキッチンスタジオみたいな印象です。リビングダイニングから、家主の料理姿でも眺めてみるとしましょう。なんだか絵になる感じがしませんか。ちなみにですが、水栓はGroheでした。これ地味に嬉しいと思いますが、どうなんでしょう。

こちらは室内階段をのぼった先のスペース。寝室使いになるでしょうか。階下のリビングダイニングから見上げると、まるでリアリティショーのスタジオでも見るかのような眺めで。ベッドで横になって、ライトの薄明かりの下で本でも読もうものならば。絵になる気がしますが、どうなんでしょう。ところで、スイッチ類の一部は渋い黒のそれで。このあたりも地味に格好いいぞ、などと思ってしまうのですが、どうでしょう。

ここです。この洗面と浴室。洗面の横長の鏡って、とっても使い勝手が良い気がします。そして、奥の浴室。このバスタブ、足を思いっきり伸ばせそうです。やっぱりあれでしょうか、泡でもためてしまいたいところです。バスタブ奥の窓は開閉可能、お風呂の時間にはそっと窓開けてしまうと気持ちが良いのでは。泡風呂に足伸ばして浸かりラジオでも聴いてしまえば、絵になるとしか言いようがないですね。ところで、窓の一部には白のブラインドが設置されていますので、プライバシー保護の観点はバッチリかもしれません。

バルコニーに出てみれば、絵になる眺望というわけにはいきません。抜け感はないですが、裏手の密やかな空間感はありますので、好きな方はいるかもしれません。上を見上げると屋根無しですので、その点では開放感はあるかもしれません。

キレイでオシャレなデザイナーズ物件は数あれど。室内のどの空間をとっても、なんだか絵になるなあ、と思える物件は数少ないように思いました。リアリティショーのスタジオのような哲学堂の絵になる暮らし、始めてみませんか。

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