Before Sunrise, Before Sunset

光の教会。言わずと知れた、安藤建築の代表作。その光の教会が、江戸川区一之江にありました。念のため申し上げておきますと、御大と本物件はなんら関係御座いません。見ようによっては、光の教会と言えなくもないよね、という話で。なんだか、すみません。

江戸川区一之江。都営新宿線という、新宿・市ヶ谷・飯田橋・森下と東京のど真ん中を東西に走る便利路線のひと駅が一之江なのですが。地上に降り立ち駅前を眺めてみると、割と新興の住宅街という風情で。駅前にLIBROさんあるのが嬉しいポイントです。駅前から歩いて程なく借主を募集している物件が。外観は小綺麗な建屋なのですが、室内廊下の感じは天井配管剥き出しだったりして、そんな感じが好きな方、いるのでは。

早速2階の玄関ドアを開けるのですが、ちなみにエレベーターはありませんでした。階段で2階まで上がりましょう。ドアを開けるとフローリングの床がスーっと奥まで伸びていて。メゾネットタイプにありがちな幅の狭さも感じない、高感度高めのコンクリート打ちっぱなしメゾネット。優秀。

キッチンは都市ガスですが、コンロは自前で設置が必要です。メインフロアの天井、いくつかスポットライトが据え付けられていて。撮影当日は通電がなく残念ながら明かりをつけた内観写真をご覧いただくこと出来ないですが、とにかく高い天井ですから、色々とライティングの妙を楽しめそう。壁面には一部ピクチャーレールもついていますので、大判のポスターでも貼ってスポットライトでも当てれば気分は自分だけのアートギャラリー。悶絶。

室内階段を登るとそこは6.3帖のロフト空間。その奥には洗濯・洗面・浴室のセットが。ふと振り返ると、吹き抜けた壁面に大きな窓。夕刻の陽の光受けた十字の格子。それは、さしずめ教会の十字のように、後光さす感じで鎮座していて。見ようによってはですよ。名付けるならですよ。一之江　光の教会。繰り返しますが、御大とはなんら関係御座いません。

夜が明け昇る太陽の薄明かりだったり、黄昏運ぶ夕暮れの陽の光が形作る神聖な空間。それはまるで、夜更まで続く思索の時間や、日中から夕暮れまでの日常の生活にメリハリをもたらす装置。とかく漫然と過ごしがちな日常ですから(私だけかもしれません)、メリハリ大事ですよね。一之江にこんな素敵なお部屋があるなんて。感心。

ちなみに一之江ですが、本格派のコーヒースタンドがちらほら。休日に文化要素を取り入れたい場合には、自転車で清澄白河に向かうという手もありでは、と思いました。体感的には片道25分くらいで行けると思います。(私調べ)

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