WE LOVE 雑居

雑居感ってあると思うのですが、どうでしょう。いかにも年季の入った建屋。中に入れば、ヒヤっとした空気。蛍光の明かりに照らされた薄暗い廊下。区切られた各フロアの部屋には、多様な雑多な店が、事務所が。ちょっと怪しく、だから魅力的。雑多な個性がぶつかり合って生まれる空気感。宇田川町とか、神保町とか。多いですよね。ところで、雑居感だなんて共感得られてますでしょうか。このまま紹介進めて宜しいでしょうか。若干の不安を覚えております。

墨田区は石原という場所に、将来そんな場所になるかもしれない素敵な雑居ビルを見つけましたのでご紹介を。

所在地の墨田区石原は、都営大江戸線両国駅から横網町公園を横目に北上したあたりのエリア。夏の時分に、良い塩梅の人混み具合で隅田川花火大会に臨めるおナイスエリアですが、そんな石原の築54年の古雑居ビルの一室に素敵な改修を経た事業用物件が借主を募集中です。

建屋入り口に入ると感じるひんやりとした空気感。薄暗い廊下。エレベーターなどあるはずなく、渋い色味の階段の手すりの感触を確かめながら登ること3階。奥の一室が募集のお部屋。ドアを開けると、どうでしょう。潔いほどシンプルなワンルーム。

敷かれた古材の上に残るペンキ跡。床の軋む音を楽しみながらこの場所の使われ方を想像します。この空間感ですから、クリエイティブな事務所空間が合わないはずはないのですが、そこはやはり雑居ビル。雑多な人と人との交流も生まれて欲しいところです。ソファでもドカっと置いて、夜に昼に様々な企みをぶつけ合うスペースでも設けたいところ。仕事に煮詰まったら、あるいは客人とのリラックス時間には建屋の屋上へ。この建屋の屋上、とんでもないキラーコンテンツ。柵のない屋上。身を置けばとても滋味深くはあるのですが、これは若干危ないのでは、と思うことしばし。

今はまだ、この建屋にワクワクを生み出すクリエイティブなテナントさんが入っているわけではないのですが、このお部屋をきっかけに、1棟丸ごと面白いヒト・モノ・コトが集まる建屋へと変貌してもらいたいものです。その先鞭をつけたい方、お問い合わせフォームからご連絡をお願いします。