ズレながら、バルコニー

突然ですが、世間と自分との間にズレを感じること、たまにありませんか。大学のキャンパスで。職場で。スクランブル交差点を眺めるスタバの2階で。

“みんな”が進む方向やスピードと私のそれとが、微妙に、時に大胆にズレているのでは、と思うこと。ざわざわっと心が騒がしくなるような感じ。そんな感情全くございません、という方もいらっしゃるであろう事は一旦脇に置いておき、一定数の心のざわつきが存在することを前提に本日の物件紹介を進めたいと思います。

ご紹介の物件の所在地は両国一丁目。隅田川のノンビリとした流れと、首都高6号線が鳴らすノイズが混ざり合う河岸のエリア。その一角の9階最上階に、マインドフルネスなバルコニーがありました。

1Kの非常にシンプルな作りの内観。8.3帖の居室と、キッチンにバストイレ洗面所。とてもシンプル。2012年築のため、渋い味わいとは無縁ですが、無菌な感じはストレスなく過ごせそうな印象です。

ときに窓に目をやれば、眼前に広がるルーフバルコニーが。バルコニーに出てみれば、スコーンとした空(撮影当日は曇りだったのが残念)。見下ろすは隅田川と水門。耳に届く首都高が鳴らす世間の音。途切れることなく続く都市の動脈。経済合理性とか、スピードの重要性は理解するけれど。遅いことの価値とか、無意味であることの意味だとかは抱え続けたい。そうしてまた始まる、世間と”わたし”とのズレの感覚。ところがどうでしょう。このバルコニーですから。椅子にでも座って、植物に水でもやりながらラジオでも聞けば、

ノイズはやがて消えていき、ズレはやがてズレとして認識されなくなる、かもしれません。保証はできませんが、一度身を置いてみる価値のあるバルコニーだと思います。小難しいことは抜きに、バルコニーヨガとかありですね。

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