FLY ME TO THE MOON

近所で買ったシャンパンを抱えて。アッシュオークの床とグリーンの壁面が織りなす空間で、小粋にワルツなどを。このまま月に連れて行って。そんな戯言が聞こえてきそうな、蔵前の素敵なひと部屋。

物件所在地は蔵前4丁目。もはや説明不要かもしれませんが、古い建屋を活用したオシャレなスポットがポンポンと生まれているエリアの、国際通りを裏に入った9階建のマンション。昭和51年築の経年感じるマンションですが、1階のテナントさんのエントランスがカッコ良くて、ちょっと気分が上がりますね。

8階までエレベーターに登って、お部屋にイン。するとどうでしょう、居室に繋がるドアの緑さ加減。ちょっと渋めのグリーンでまとめられた建具というのがこんなにも印象深いとは。お部屋に入ると、床はアッシュオークのフローリングマット、壁面の一部もグリーンでまとめられていて。その他の壁面は石目調のホワイトクロスが貼られていまして、なんでしょうこの調和感。蔵前のこだわりのお店でお買い物したルンルンをそのままに、このお部屋で気分満開になってしまいそう。こちらのお部屋ですが、廊下を極力排して居室を広く取った間取りですので、15.4帖のリビングダイニングが広いこと広いこと。ところで、照明の一部にはホワイト仕様のオーデリックのそれが設置されています。地味に嬉しいやつですね。キッチン横の壁面には、前の借主が設置したのでしょうか、吊り戸棚が。そこには数々のワインのコルクが。このお部屋で、さぞワインを嗜んだことでしょう。

そのままバルコニーに出てみるのですが、上階が斜めになった建屋ですので、天井のないバルコニー。見晴らしも良くて開放感がある。なんでしょう。好き、このお部屋。

リビングダイニングの隣には、7帖の洋室があるのですがこちらのお部屋もまた良くて。リビングダイニングと同じく、グリーンのアクセントが効いた壁面、姿見の設置と、造作の収納棚。収納が多くて7帖の割に、広さを感じる空間。全体的に白基調でまとめられているからでしょうか、圧迫感がありません。

洗面所と浴室に移りますと、ちゃんと室内洗濯機置き場があって、浴室には小窓が設置されているから採光ありの気持ちの良い仕様。窓のないマンションの浴室って、少し圧迫感感じてしまいがち。これは嬉しい。

蔵前、ひと頃の裏路地への店舗出店の流れから、大通り一棟新築オシャレ建屋、みたいなのも出てきました。資本の流入が加速している感がありますね。下町の小商いと新興のそれとが重なり合う、絶妙な蔵前感がいつまで味わえるのかは分かりません。面白い今のうち、月にも昇るようなお部屋で蔵前ライフを過ごしてみては。

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