身をつます陰影

太陽の光がたっぷりと入るお部屋って気持ちが良いですよね。でも、光と同じくらい、影も大事だと思うんですよね。時間帯とか光の入り具合によって生まれる陰影が住む人の心に作用する、なんてことありますよね。じめじめしているのは遠慮したいですが、心の機微に触れる陰影は歓迎したい。本日ご紹介の物件はこの陰影がとても印象的なひと部屋。

物件所在地は日本橋久松町。人形町や東日本橋駅にほど近いエリアの一角に建つ5階建てのビル。2017年にリニューアルした外装の特徴的なファサードが目を引きます。オートロックのエントランスを開けて階段を登った2階が募集中です。2階の居住エリアは募集のお部屋のみなので、多少気が楽かもしれません。

玄関の扉を開けるとオシャレなダークな室内扉が。アクリルっぽいガラスですが、雰囲気はあります。扉を開けるとすぐにLDKが。正面の窓は外壁のファサードで覆われていて、これがうまく陰影を生み出すします。良い。

小上がりの和室入り口には木製の格子戸が。南西向きの窓から差し込む光に表情をつけて室内へ陰影を生み出しています。良い。

和室の窓は障子となってますので、外からの光を柔らかいものにしてくれます。天気の良い日は電気をつけない方が心地よいくらいです。これまた、良い。

この部屋の陰影はこれらに留まりません。キッチン奥には玄関扉と同様の色味で設えられた片引きの扉が。この扉を引くと、光を背に陰る便座が、、、。神々しいです。

空間自体は33.73㎡の1LDKですので、広がりを感じるものではありません。逆に、この広がりのなさ、陰影、和室。これはまるで茶室のような。小宇宙を感じるような。ミニマリストを標榜される方に最適な気がします。

かといって収納は気になるところですよね。収納は大きく分けて2つ。和室のクローゼットが一つと、和室の畳の下に引き出し収納が3つ付いています。引き出し収納って、良いですね。引くだけで楽しかったです。

これはどうでしょう。住まい方としては、和室にちゃぶ台を置いて、お茶でも飲みながら物思いに耽りたいですね。もちろん、室内の電気は光量抑えめ、出来れば消しておいた方が良いのかも。じっと正座して佇んでいたい感じですね。

少しだけ設備面のお話を。キッチンですが、グリル付きのIHコンロですね。これは、良い。それと浴室ですが、浴槽が広い。嬉しい。ちなみに浴室暖房とか、浴室テレビも付いていて、、。

賃料・共益費に別途消費税がかかりますが、事務所利用も可能です。事務所兼住居としてご利用されるのが現実線かな、なんて思ったりします。

最後に周辺情報ですが、小伝馬町、東日本橋、人形町と徒歩圏内です。飲食はもとより、面白ゲストハウスや新興のカフェも増えていますので、歩いていて今最も、いや、多分結構、面白いエリアなはずです。所在の久松町はビルが多いので、夜の時間帯と週末は人気がありません。これが逆に静けさを生んでいて、心地よいですよ。

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