天空の城 ミスジ

天空の城　ラピュタといえば、ジブリの名作であることは異論がないのかもしれません。

厚い雲の先に現れる空中庭園に憧れた方も多いのじゃないでしょうか。

 

台東区三筋。年代物の建築が残り、下町情緒たっぷりのこの場所に、

そんなラピュタに匹敵する、なんとも気持ちの良い空間を見つけました。

 

碁盤の目に区切られた下町の路地を歩くと見える、青銅屋根とレンガ造りのマンション。

雲に浮かぶラピュタのような出で立ち、などと言うのは少々言い過ぎでしょうか。

 

マンションが建設されたのは1988年。

時代を反映してなのか、外観の随所に嗜好を凝らしたランプやエンブレムが配置されています。

正面玄関を入ったエレベーターホールにはテーブルと椅子が。

ガラス張りの向こうに見える緑と相まって、重厚さと気品を感じさせる造り。

ちなみに管理人室が設置されているので、セキュリティ面で安心度が高いのは重要なポイントです。

 

今回募集しているお部屋は4階の角部屋。

玄関ドアを開けると右手にはたてすべり出し窓が。

空気がこもりがちな室内廊下に窓があるって結構大事なポイントな気がします。

 

室内廊下と、続くリビングは白のクロス。

床は木目調のフローリングでしつらえられていて。

暖色系のシーリングライトと相まって、居心地の良さを演出しています。

 

あ、これでもう結構気持ちいい空間だぞ、と思うのですが、

リビングに足を踏み入れると気づくのです。奥に潜むもう一室に。

 

その一室、リビングのダーク系のフローリングとは雰囲気が異なっていて、

ホワイトオークのフローリングに、クロスは地中海のそれを思わせる色味で。

リビングとはまた全然雰囲気が違うんです。そして吹き抜ける風。

カーテンがふわっと舞い上がった瞬間に、確信するはずです。ここがラピュタかと。

ひょっこりムスカあたり顔出すかもしれません。

バルコニーの石造りとレンガ/青銅のコンボのチラ見えに、きっとやられるはずです。

 

まるでどこかの撮影スタジオの一室か、と思ってしまう雰囲気。

ひと部屋で2度美味しい。

 

実はこちらの物件、室内以外にも推しのポイントがあります。

マンションには外階段があるのですが、これがまたコンクリートとレンガタイルの組み合わせが絶妙で。

夜の帳にあえてここで夕涼みしたい気持ち多数です。

見上げれば高級な分譲マンションライクな雰囲気、見下ろせば吹き抜け下。

西が渋谷のBunkamuraなら、東にはこんな吹き抜けあるぞ、って気分で誇れるはずです。(知りませんが)

 

ここまで激推ししてきたこのマンションにも注意点がいくつか。

窓を開けると道路挟んだ向こう側のビルの住人の方とSay Helloすることになります。

結構丸見えです。プライベート重視の方は少し窮屈さを感じるかもしれません。

 

また、この物件の階の内廊下は洒落たものではなく、オフィスビルのそれです。

瀟洒な造りを期待するとちょっと残念かもしれません。(機能面での不便さはないと思います)

 

最後に最後に、トイレの内装なのですが、ここは各人の好き好きなのかな、と思います。

私はナチュラル派です。(知らんがな、ですよね)

 

もう本当に最後の最後にお伝え申し上げますと、

道を挟んだ向かいには、あの蕪木さんがあるのです。

あの、蕪木さんが目の前にあるのです。それ以上、もはや何も言うことは御座いません。

 

天空の城 ミスジに住んで、お風呂はあえて三筋湯で浸かって、

たまの蕪木を楽しむライフを満喫しましょう。

 

※ジブリ愛好家の皆様におかれましてはご迷惑をおかけしておりますこと、謹んでお詫び申し上げます